■七華学院
元々は旅館『ごしき』の別湯であり、公衆浴場でもあった場所に、急遽建てられた学校である。
外観は温泉街の中心にあっても、目を引くであろうというほど立派なもので、何故、山中のこのような場所に建てられたのかは不明だが、学院生であり学院長である、藤咲真乎の一存である可能性が高い。
校舎内には温泉があり自由に利用して良いことになっている。
学院の名前である『七華』とは、この地方にしか咲かない、七枚の花弁を持った花に由来している。
■旅館ごしき
五色川温泉郷の中で、最も由緒正しく歴史ある旅館と言われているのが『ごしき』である。
温泉街から外れた山中に建っており、徒歩で向かうなら長く急な坂を上らなければならない。
にもかかわらず、来訪客が後を絶たないのは、その人気の証明と言えるだろう。
現在は小石川琴音という美人女将が宿を経営しており、心の籠ったもてなしは評判である。
また、彼女のひとり娘である玉美ちゃんの元気な接客には、喜ぶファンも多いらしい。
■露天風呂
旅館『ごしき』自慢の露天風呂。
五色川温泉の湯は白く濁った酸性硫黄泉。神経痛、リウマチ、冷え性、神経炎、胃腸炎、痛風、糖尿病、皮膚病など様々な効能がある。
朝の掃除時間を除いて、いつでも入浴することができ、フロントで申し込めば貸し切りにすることもできる。
■コロビヤマ
五色川温泉駅から御湯利神社を抜け森林遊歩道を進んだ先には、村を一望できる小高い丘がある。
この場所がそう呼ばれるようになった由来は様々で、岡の上で遊んでいると何もない場所で転んでしまったからとも、有名な画家がこの場所で転んでしまったことからそう呼ばれるようになったとも言われている。
丘の上からの景観はすばらしく、いつからか五色川温泉郷の名所の一つとなった。新年には日の出を拝むため大勢の人が詰めかける。
■望ヶ浜ビーチ
湯ノ島や裸岩を望む御式村の新名所。夏場には海水浴客で賑わう。
毎年8月末には花火大会が行われ、ビーチから打ち上げられる花火が大勢の人を集める。
ビーチから800mほど沖に浮かぶ湯ノ島は無人島で、小さな鳥居と、山頂に小さな社があるのみ。島にはボートを使って渡ることができる。
■五色川温泉駅
駅名に冠している通り、五色川温泉郷の最寄り駅。
五色川温泉郷は知る人ぞ知る名湯として評判は高いので、乗降者率はそれほど低くはないが、それでも電車は多い時でも1時間に1本である。
丸太で組み上げたような駅舎が印象的で、『日本の駅舎300』に選ばれたこともある。
■踏切
御式村にただ一つしかない踏切。踏切を渡った先の道を、真っ直ぐ進んでいくと奥白川に至る山道に繋がっている。
「ある決まった時間にこの踏切を渡ると、霊界へ迷い込んでしまい、二度と戻ってこれなくなる」「踏切を渡った瞬間に、10年以上の歳月が経過していた」など、一見普通の踏切に見えて心霊スポットとしての知名度は高い。
春先は土手が一面花で覆われるため、鉄道写真愛好家の間では絶好の撮影ポイントとしても知られている。
■御湯利神社
五色川温泉郷の神様である御湯利様を祭った神社。御湯利様は温泉を司る神様として知られている。
御式村の発祥は、落ちのびた修験者がこの地の温泉に浸かり、その力を開花させたところから始まる。
『修験の地』としての言い伝えは今も語り継がれているが、その力を与えたのは御湯利様である、とする逸話も残っている。
旧社は奥白川の何処かにあったが、村の移転と共に現在の場所へと移された。神主は不在だが、社の管理は円乃家が行っている。
■奥白川
修験者たちの発見した五色川温泉は奥白川にあり、元々の御式村もここにあったと言われている。
細い山道を登って行くと、広い河原がありキャンプなどで利用されている。
しかし更に奥の森に入ると、突然の濃霧に襲われることが多いため、遭難の危険があり地元民でも近づくものはいない。
旧御式村が危険度の高い心霊スポットとして脚光を浴びる理由は、
霧によって謎に包まれてしまったという神秘性に寄るものが大きいのかもしれない。
■裸岩
岬の岩場にある巨大な岩の島。海の中から裸の岩が無造作に突き出している姿から、その名前が付けられた。
干潮時には道が繋がり、歩いて岩の根元まで行くことができる。
赤茶けた岩肌にも逸話が残っており、鳥に子供を浚われてしまった母親が、取り返すために岩をよじ登った。
その時に爪がはがれて、流れた血によって岩肌が赤く染まったのだ、と言われている。