2009年12月04日の日記

孤独のグルメ

こんにちは。越冬準備中の萌木原です。
寒くなりましたね。もう12月ですって!あらやだ!
なんだかんだで水面下でいろいろ動いております。

この冬は巣に篭りながら、夏から秋にかけて蓄えておいた干物などをかじりながら、ただ春を待ち続けるのみ。やがてこの街にも暖かい春の季節が訪れるのでしょう。
春の暖かさは、まるで人の心の温かさのようで。
一瞬、それに触れるのが怖かったりするのだけれど、やっぱり気づいてしまうのです。

腹が、減ったな、と。

気がつくと僕は秋葉原のスタミナ丼の店に来ていた。
懐かしいニンニク醤油の焼ける香りが漂っていた。それだけで食欲が湧き出てくる。もう既に僕の胃袋は胃液だけでパンパンだった。僕は手馴れたリズムで券売機のボタンを押し、食券を購入する。
大盛の食券をカウンターに出す。すると隣のサラリーマン風の男も大盛の食券を出してきた。
目と目が合ってしまった。男はニヤリと不敵な笑みを漏らす。
そう、バトルの合図だ。
「兄ちゃん、悪いけどアキバは俺のホームだから(笑)」
男が何かほざいていたが、僕は全く気にせず、目の前にある巨大なスタミナ丼をただ自分の胃袋にどうぶち込むかだけを考えていた。
スタミナ丼の極意。それはまず「目で喰らう」という事。
目の前に丼が出された時、その圧倒的威圧感に呑まれるか否か。その瞬間に勝負は決まっていた。
卵を崩すタイミング、箸休めとなるたくあんを食うタイミング、ご飯と肉を交互に食う需要と供給のバランスを考え、完全なるロットリズムを刻む。
やがて気がつけば僕の丼は米粒一つ残さず空になっていた。
汗だくになりながら驚いた表情を見せる男に僕は忠告として言ってやった。
「国立店食ったことねぇだろ。」
店員に「ごちそうさん」と言い僕は店を出た。
そしてキングケバブのオリエンタルソースを食べながら、家路に着いたのでした。

それでは、また春に会いましょう。

2009年12月04日(金)   No.259 (雑記)

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2009年12月04日(金)
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